掲載期間:2016年2月15日~3月14日

第88回2016年アカデミー賞

インタビュー今年、通算9度目の作品賞ノミネートとなったスピルバーグ監督。雑誌やCM、ドラマ、映画と活躍する広瀬すずさん。二人のアカデミー賞への想いを語ってもらいました。

広瀬すずさん

新人賞総ナメの広瀬すずが語るオスカー作品&俳優に学ぶこと

17歳にして、昨年公開された『海街diary』で日本アカデミー賞をはじめとする国内の映画賞の新人賞を総ナメにし、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットも経験。初主演映画『ちはやふる』の公開も間近に迫った広瀬すずが、今年のアカデミー賞の注目作や、自身が衝撃を受けた過去の受賞作について語った。

広瀬すず
カンヌ映画祭で味わった興奮と感動

カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『海街diary』で、海外の映画祭を経験した広瀬にその感想を聞くと、「空気感が日本の映画祭とは全然違っていました」と興奮気味に語り出した。「ホテルで審査員の女優さんから普通に声を掛けられたり、街で外国人の方から『すずちゃんだよね』って言われたり、世界は広いけど、人と人との距離は近いんだな~と感激しました」。

『セッション』を観たときは衝撃的だった!

そんな彼女に今年のアカデミー賞のノミネート作品の中ではどの作品、人物に惹かれるのかを聞くと、ケイト・ブランシェットが主演女優賞に、ルーニー・マーラが助演女優賞にノミネートされている『キャロル』を挙げた。「女性が主人公の映画を最近観ることが多くて。『サニー 永遠の仲間たち』(2011)を観たときも女性って楽しいな、かわいいなと思いましたけど、(『キャロル』のチラシを手に取りながら)これもビジュアルが美しいし、気になります」。さらに、昨年のアカデミー賞で鬼教師役のJ・K・シモンズがアカデミー賞助演男優賞を受賞した『セッション』(2014)を観たときの記憶を「あれは衝撃的でした(笑)」と振り返る。「最近観た映画の中では一番衝撃的だったかも。憎み合っているはずの教師と生徒が、音楽を通して感情をシンクロさせていくこのすごい世界は何なんだ? と圧倒されて、イイ意味で悔しくなりました」。

広瀬すず
ヒラリー・スワンクの熱演に衝撃を受ける

女優の仕事を始めてから芝居の勉強のために日本映画を観ることが多かったが、最近は洋画にハマり出したという広瀬。それは、主演のヒラリー・スワンクがアカデミー賞主演女優賞に輝いた『ボーイズ・ドント・クライ』(1999)を観て“鳥肌モノ”の衝撃を受けたのがきっかけだった。「ある監督に薦められて観たんですけど、最後の方は大号泣でした。ヒラリー・スワンクさんが演じられた(トランスジェンダーの)ヒロインの目が生き生きとしていて、しゃべり方も間も生々しいし、すごく人間味を感じられたんです。“少女”の瞬間が見えたときの感情が、ずっと頭の中から離れません」。広瀬はヒラリーの魅力を熱く語りながら「作品を薦めてくださった監督に、作品の感想をお話した際に『こういう女優さんになってもらいたいんだよね』と言われて。ヒラリーさんのお芝居を見たときのインパクトは、わたしも味わったことのないものでしたし、いつかわたしもあの領域に近づけたらと思います」と意を新たにする。

広瀬すず
初主演作『ちはやふる』では負けん気を発揮

「もっと映画に染まりたい」と目を輝かせる広瀬は、人気漫画を実写映画化した『ちはやふる』でついに映画初主演。競技かるたに情熱を燃やすヒロインの女子高生・千早を演じている。「千早は、いわばオヤジ系女子(笑)。最初は、千早と自分は見た目の印象がかなり違うのでどうしよう……!? と焦りましたが、中身はわたしとそう離れていなかったので近づけるかもしれないと思い直し、原作やアニメを意識せず、一番いいものにしよう! という気持ちで演じました」。その負けん気は撮影中にも全開したようで、競技かるたの試合のシーンで相手に札を取られるシーンでは「本当に悔しくて」と強調する。「なので、札を取られるお芝居をしなくちゃいけないのに、本番以外は絶対に取ろうと思いながらやっていたんですよ(笑)」。本作には、そんなエネルギッシュかつ、飛ぶ鳥落とす勢いの広瀬の輝きがさく裂している。

取材・文:イソガイマサト 写真:高野広美


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広瀬すず
1998年6月19日、静岡県生まれ。2012年にファッション雑誌「Seventeen」の専属モデルに。テレビドラマ「幽かな彼女」(2013)で女優デビューを果たし、主演ドラマ「学校のカイダン」(2015)でブレイク。是枝裕和監督がメガホンを取った映画『海街diary』(2015)はカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出。同作で日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞新人賞、報知映画賞新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞など国内の映画賞の新人賞を総ナメに。細田守監督のアニメーション『バケモノの子』(2015)では声優に挑戦した。2016年も『ちはやふる −上の句−』(3月19日公開)、『ちはやふる −下の句−』(4月29日公開)、『怒り』(9月公開)、『四月は君の嘘』(9月公開)など新作が続々控える。

最新監督作品

ちはやふる −上の句−(2016年3月19日公開)


(C) 2016 映画「ちはやふる」製作委員会 (C) 末次由紀/講談社作品詳細をもっと見る

『海街diary』などの広瀬すずを主演に迎え、末次由紀のコミックを実写化した青春ドラマ。競技かるたをテーマに、主人公と仲間たちのひたむきな情熱や夢を描く。『男子高校生の日常』『日々ロック』などの野村周平と、舞台「花より男子 The Musical」の真剣佑がヒロインの幼なじみを好演。人気俳優たちの共演による、きらめく青春の日々に胸がときめく。2部作の後編『~−下の句−』は4月29日公開。

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