掲載期間:2016年2月15日~3月14日

第88回2016年アカデミー賞

現地レポートカリフォルニアのハリウッドから、2016年第88回アカデミー賞の舞台裏を現地からレポート!未公開なシーンが隠れているかも…!?

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長編アニメ映画賞ノミネート!『思い出のマーニー』米林宏昌監督に直撃

Jordan Murph /(C)AMPAS

現地時間2月25日、アカデミー賞長編アニメ映画賞候補となっている映画『思い出のマーニー』の米林宏昌監督が西村義明プロデューサーとともに、候補者たちが一堂に会する公認レセプション・パーティーに参加し、立食形式のリラックスした環境で他の候補者たちと交流した。

会場に到着した米林監督は、アカデミー本部のビルに入る前から日本のテレビ局からインタビューを受けたり、ファンのサインに応じたりと大忙し。今回、ロサンゼルスを初めて訪れる米林監督は、「ここに来た感想ですか? 飛行機の窓から眼下に景色が広がるのを見て、“遂に来たんだな~!”と思いましたね」と照れくさそうに語る。

長編アニメ映画賞にノミネートされた『思い出のマーニー』は、イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの児童文学に基づくファンタジー。舞台を北海道に置き換え、12歳の少女・杏奈と、ミステリアスな少女マーニーの交流を描く。米林監督は、子供が大人になる過程で多くの人が感じるであろう自分の所在のなさや葛藤をアニメーションで描きたかったという。繊細な心理描写がギッシリ詰まった文章をアニメで表現するのがいかに難しいかは容易に想像がつく。米林監督も、当初ジブリの鈴木敏夫プロデューサーから原作を渡され、アニメ化を勧められたときには怯んだと言い、「でも原作を読んで、主人公たちの移りゆく表情やそれを囲む自然の描写を考えるうちに(プロジェクトを)やりたくなってきたんです」と振り返る。

Aaron Poole /(C)AMPAS

米林監督はこの夜、メインイベントとして行われたQ&Aの舞台上でも「ジブリ作品では基本的に明るく元気なキャラクターが多かったんですが、実際には大きな悩みを抱えている子もいるわけで、そんな子たちに寄り添って後押ししてあげられるような作品を作りたかった」と作品に込めた思いを明かした。現在はジブリを離れ、西村プロデューサーと共に次回作を企画中という米林監督は次回作の構想にも触れ、「ジブリの作品を観てくれたたくさんの子供たちに喜んでもらえるようなアニメを作る予定で、今8歳の自分の子供も楽しめるような作品にしたい」と抱負を語った。

Jordan Murph /(C)AMPAS

この夜、Q&Aイベント会場に入る前に立食形式のレセプション・パーティーに立ち寄った米林監督は、昨年の長編アニメ賞受賞作品『ベイマックス』のドン・ホール、クリス・ウィリアムズ両監督とプロデューサーのロイ・コンリ氏と対面して談笑。大のジブリファンを自称するコンリ氏は、米林監督とも和気あいあいの様子で、それまで多少緊張気味に見えた米林監督が楽しそうに笑う様子が印象的だった。

Jordan Murph /(C)AMPAS

取材・文:明美・トスト / Akemi Tosto

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