
部門別ノミネート作品
長編ドキュメンタリー映画賞
長編ドキュメンタリー映画賞 受賞

O.J.:メイド・イン・アメリカ(原題) / O.J.: Made in America
- 海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~
- 長編ドキュメンタリー映画賞
- 『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』などのジャンフランコ・ロージ監督が、アフリカや中東から命懸けで欧州を目指す移民や難民たちにカメラを向けたドキュメンタリー。イタリアの南に位置するランペドゥーサ島を舞台に、島民の日常と共に過酷な旅を経て島にたどり着いた人々の姿を映す。憔悴しきった移民や難民の人々の過酷な現実に言葉を失う。 作品詳細はこちら
- アイ・アム・ノット・ユア・ニグロ(原題) / I Am Not Your Negro
- 長編ドキュメンタリー映画賞
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- アフリカ系アメリカ人の公民権運動に尽力し、暗殺されたという共通点を持つキング牧師(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)、メドガー・エバーズ、マルコム・X。この3人の人生をひもとき、アメリカの人種問題の歴史を浮き彫りにする。ハイチ出身のラウル・ペック監督はコンゴを独立へと導いた英雄、パトリス・ルムンバの生涯を描いた伝記映画『ルムンバの叫び』(2000)でインディペンデント・スピリット賞にノミネート。『アイ・アム・ノット~』は、人種差別や性の問題を追求してきたアメリカの作家、公民権運動家ジェイムズ・ボールドウィンの言葉やアーカイブ映像を駆使して制作。トロント国際映画祭をはじめ各国の映画祭のドキュメンタリー部門で受賞している。
- ぼくと魔法の言葉たち
- 長編ドキュメンタリー映画賞
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- 自閉症により2歳で突如言葉を失った、少年に起きた奇跡を描くドキュメンタリー。何も話さなかった彼が、ディズニーアニメを通じて少しずつ家族と会話するようになり、やがて自立するまでの過程を描写する。監督を務めるのは、第82回アカデミー賞でオスカーを手にしたロジャー・ロス・ウィリアムズ。家族の愛に支えられながら、成長していく少年の物語が胸に迫る。 作品詳細はこちら
- O.J.:メイド・イン・アメリカ(原題) / O.J.: Made in America
- 長編ドキュメンタリー映画賞
- アメリカンフットボールの元スター選手で元妻らを殺害した容疑で逮捕されたO・J・シンプソン事件の解明に挑んだ、464分の超大作。警察による取り調べや世紀の裁判、判決を左右した血液や手袋といった手掛かりなどを見直し、シンプソンの友人や同僚など70人以上のインタビューを敢行。O・J・シンプソン事件を再定義し、人種差別やセレブ、メディア、暴力、刑事裁判システムといった現代アメリカの問題を問う。監督のエズラ・エデルマンはニューヨーク在住の現代美術家・篠原有司男とその妻の半生を追ったドキュメンタリー『キューティー&ボクサー』(2013)に共同製作者として名を連ねたほか、テレビのドキュメンタリーを監督してきた。『O.J.:メイド・イン~』は各国の映画祭で36の賞に輝いている。
- 13TH -憲法修正第13条-
- 長編ドキュメンタリー映画賞
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- キング牧師を初めて長編映画化した『グローリー/明日への行進』(2014)が、アカデミー賞及びゴールデン・グローブ賞作品賞にノミネートされたエヴァ・デュヴァネイによるドキュメンタリー。リンカーン政権下の1865年に議会に提案された、公式に奴隷制度を禁止する「合衆国憲法修正第13条」。この条文にある「犯罪者は例外」という言葉によって生じる黒人の大量投獄という現状や根強い人種差別の実態を、学者や活動家、政治家、元受刑者へのインタビューから浮き彫りにする。クリティックス・チョイス・ドキュメンタリー・アワードTV/ストリーミング部門で、最優秀ドキュメンタリー作品賞など3冠を達成。