
部門別ノミネート作品
長編アニメ映画賞
長編アニメ映画賞 受賞

リメンバー・ミー
受賞発表の様子......
マーク・ハミルら『スター・ウォーズ』チームによって発表された受賞作はピクサー作品『リメンバー・ミー』。監督コンビのリー・アンクリッチにエイドリアン・モリーナ、プロデューサーのダーラ・K・アンダーソン、主人公ミゲルの声を担当したアンソニー・ゴンサレスらが登壇する。この作品は「芸術が世界を変えられること、そして世界をつなげられることの証」だと言うアンダーソン。彼女とモリーナ監督が同性パートナーへの感謝を表明したのが印象的だ。さらにアンクリッチ監督は、この作品がメキシコとその文化をフィーチャーしていることから、メキシコの人々への感謝を捧げた。メキシコを称えるゴンザレス君の一声に会場は大歓声に包まれた。
(協力:WOWOW/文・なかざわひでゆき)
- ボス・ベイビー
- 長編アニメ映画賞
- 『怪盗グルー』シリーズなどのユニバーサルスタジオと、『シュレック』シリーズなどのドリームワークスアニメーションが組んだコメディー。大人並みの知能を誇る赤ちゃんが巻き起こす騒動を描く。監督は『マダガスカル』シリーズなどのトム・マクグラス。『恋するベーカリー』などのアレック・ボールドウィン、『熟れた果実』などのリサ・クドローらがボイスキャストを務める。スーツをビシっと着こなす赤ちゃんの姿が、奇妙で愛らしい。 作品詳細はこちら
- ザ・ブレッドウィナー(原題) / The Breadwinner
- 長編アニメ映画賞
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- タリバン政権下のアフガニスタンでたくましく生きる11歳の少女の奮闘をつづり、世界的ベストセラーとなった児童書「生きのびるために」をアニメーション化。アンジェリーナ・ジョリーがプロデューサーとして参加していることも話題に。主人公は、タリバン兵に父親を連れ去られた少女パヴァーナ。アフガニスタンでは男性の同伴なしに女性が外出することが禁じられていたが、食糧もお金も手に入らなくなり窮地に陥った家族を救うため、パヴァーナは少年の姿となって町に出る。監督は『ブレンダンとケルズの秘密』(2009)で共同監督を務めたノラ・トゥーミーで、原作者のデボラ・エリスが脚本家として参加。前哨戦では、ロサンゼルス映画批評家協会賞でアニメーション賞を受賞した。
- リメンバー・ミー
- 歌曲賞 長編アニメ映画賞
- 1年に1度だけ他界した家族と再会できるとされる祝祭をテーマにした、ディズニー/ピクサーによる長編アニメ。死者の国に足を踏み入れた少年が、笑いと感動の冒険を繰り広げる。監督と製作には、『トイ・ストーリー3』のリー・アンクリッチ監督と、製作を担当したダーラ・K・アンダーソンが再び集結。テーマパークのような死者の国の描写、祖先や家族を尊ぶ物語に引き込まれる。 作品詳細はこちら
- フェルディナンド(原題) / Ferdinand
- 長編アニメ映画賞
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- 『アイス・エイジ』シリーズを手掛けたアニメーション制作会社、ブルースカイ・スタジオの12作目となる作品で、原作は1936年に発表されたロングセラー絵本「はなのすきなうし」。からだは大きいが心は優しい雄牛のフェルディナンドが、ひょんなことから凶暴な牛だと誤解されてしまい、引き裂かれた家族のもとへ帰ろうと、仲間とともに大冒険を繰り広げる。監督は、『アイス・エイジ2』(2006)や『ブルー 初めての空へ』(2011)などのカルロス・サルダーニャ。シンプルな物語であるため映画化にあたっては苦労したらしく、原作のチャーミングな要素を取り入れながら、自分に正直であるべきというメッセージを盛り込んだという。