掲載期間:2020年1月14日~3月8日

第92回2020年アカデミー賞特集

ポン・ジュノ、ブラピ、ホアキンなど...アカデミー賞授賞式でのスピーチまとめ

作品賞『パラサイト 半地下の家族』

アカデミー賞授賞式のクライマックスを飾る本部門。そこにはメモリアルな瞬間が待っていた。プレゼンターの大女優ジェーン・フォンダがそのタイトルを読み上げると、『パラサイト 半地下の家族』のスタッフ&キャストは一斉にステージへと駆け上がり、会場からは破格の大歓声が沸き起こった。プロデューサーのクァク・シンエイは少し震えを帯びた声で「想像もできないことが現実になりました。本当に嬉しいです」と切り出し、「今、この瞬間、とても意味のある、タイムリーで象徴的な歴史が作られていると思います」とコメント。韓国映画で初の受賞は、斬新な作風でありながら普遍的なテーマを持つ本作が、国境を越えて文化の"壁"を突き破ったことの証明であり、まさに歴史的な快挙だ。アジアなど世界中の映画人に大いなる刺激を与え、新たな扉を開いたという意味でも画期的な受賞と言えよう。
(協力:WOWOW/文:高橋諭治)

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主演男優賞 ホアキン・フェニックス『ジョーカー』

助演男優賞を含む4度目のノミネートにして、初のオスカー受賞となったホアキン・フェニックス。緊張しているのか神妙な面持ちで、プレゼンターのオリヴィア・コールマンからオスカー像を受け取った彼は、自分が他の候補者よりも優れているとは思わないと語り、自らの恵まれた映画人生へ感謝。とりわけ声なき者のために声を上げることを映画の醍醐味とし、世界に蔓延する偏見や不正義と闘うことや環境保護の大切さを訴える。その上で、愛情と思いやりを持って人類の発明力を使えば、全ての生き物や環境にとって良い結果をもたらすと力説。そして、トラブルメーカーと言われた自らの過去を反省し、セカンドチャンスを与えられたことを感謝した彼は、みんながお互いに協力することが人類の最高の要素だと訴え、最後に今は亡き兄リヴァー・フェニックスが遺した平和の言葉を述べた。
(協力:WOWOW/文:なかざわゆでゆき)

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主演女優賞 レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』

往年のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの最晩年を演じたレネーが、助演女優賞に輝いた『コールド マウンテン』(2003)以来16年ぶり、2度目のアカデミー賞を受賞。主演では初受賞となる。共にノミネートされた女優4人の名前を読み上げたレネーは、「光栄です。皆と同じ仲間になれて嬉しい」と敬意を示し、「これはジュディ・ガーランドのレガシーを祝福する瞬間です。私たちの映画のセットでそれが始まりました」と客席に語りかけた。「ジュディはユニークで途方もない才能に恵まれていて、寛容な精神を発揮しました。私のヒーローです。彼女にこの賞を捧げたい」。終始、穏やかな口調ながらも、ハリウッドの表舞台から遠ざかっていた時期もあったスター女優の劇的なカムバックを印象づけるスピーチだった。
(協力:WOWOW/文:高橋諭治)

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助演男優賞 ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

にぎやかな開幕パフォーマンスに続き、最初に発表された本部門。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピットが、ハリウッドのレジェンドというべきアカデミー賞ウィナー4人を退け、俳優として初のオスカー像を獲得した。「ワオ、ありがとう。本当にすごいことです」。感慨深げにそう切り出したブラッドは、まず「あなたは本当にオリジナルで、ユニークな監督だ」とクエンティン・タランティーノに感謝の言葉を述べた。続いて、客席のレオナルド・ディカプリオに「ファンタスティックだった」と目配せし、「君の後ろを歩いていて、本当に幸せだったよ」と共演の喜びを表現する。さらにスタントマン役での受賞とあって、「スタントに関わるすべてのスタッフに愛を捧げたい」と語るブラッドを、会場を埋め尽くした映画人は熱い拍手と歓声で祝福。誰もが望んでいたかのようなスーパースターの輝かしい初受賞の瞬間だった。
(協力:WOWOW/文:高橋諭治)

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助演女優賞 ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』

Netflixオリジナル映画『マリッジ・ストーリー』で敏腕離婚弁護士を演じたローラ・ダーンが受賞。プレゼンターのマハーシャラ・アリから名前を呼ばれた彼女は、まず隣に座る共演者アダム・ドライヴァーやスカーレット・ヨハンソンとしっかり抱き合い、噛みしめるように喜びを分かち合う。そして、落ち着いた様子でゆっくり壇上に上がると、まずはアカデミー協会に感謝。さらにノア・バームバック監督のビジョンを讃え、彼が愛についての映画を作ってくれた、家族の分断を乗り越えるような映画を作ってくれたと称賛。そのうえで、自らの両親であるブルース・ダーンとダイアン・ラッドへの愛と感謝を述べ、2月10日が誕生日の彼女は、これは最高のバースデープレゼントだと笑顔でステージを後にした。
(協力:WOWOW/文:なかざわゆでゆき)

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監督賞 ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』

韓国初となる脚本賞、国際長編映画賞受賞に続いて、監督賞に輝いたポン・ジュノ。プレゼンターのスパイク・リーに名前を呼ばれても、まさか! という表情を浮かべ呆然とする彼は、壇上へ上がってもしばらく言葉を失ったまま。先ほどのスピーチで今日の仕事は終わったつもりだったという彼は、映画の勉強を始めた頃、マーティン・スコセッシ監督の「最も個人的なことは最もクリエイティブなことだ」という言葉を肝に命じていたと明かし、そのスコセッシ監督と一緒にノミネートされただけでも光栄だと感慨深げ。さらに、これまで自分の映画がアメリカでまだ知られていなかった頃から応援し続けてくれたクエンティン・タランティーノ監督へ感謝を述べ、アカデミーが認めてくれるならば、手にしたトロフィーを5つにカットして候補者全員で分かち合いたいと締めくくった。
(協力:WOWOW/文:なかざわゆでゆき)

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国際映画賞 『パラサイト 半地下の家族』(韓国)

外国語映画賞から呼称を国際長編映画賞に改めた本部門。下馬評通り、プレゼンターのペネロペ・クルスが読み上げた受賞作は『パラサイト  半地下の家族』だった。思わず立ち上がりガッツポーズするポン・ジュノ監督。同部門において初受賞の栄誉を感謝し、この新しい呼称が象徴するアカデミー賞の方向性への支持を表明。その上で、本作に関わったキャストやスタッフへの深い感謝を述べると、会場に来ているソン・ガンホら関係者が立ち上がり、彼らに盛大な拍手が送られる。さらに、全ての芸術家たちへの賛辞を贈ったジュノ監督は、これから明朝までたっぷり飲み明かすと笑顔で宣言してスピーチを終えた。
(協力:WOWOW/文:なかざわゆでゆき)

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協力:WOWOW/文:高橋諭治、なかざわゆでゆき

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アカデミー賞授賞式は2月10日午前10時(日本時間)

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