掲載期間:2020年1月14日~3月8日

第92回2020年アカデミー賞特集

アカデミー賞授賞式、受賞結果&授賞式で起こったことを総まとめ

FRONTROW

現地時間2月9日に米ロサンゼルスにあるドルビー・シアターで開催された、第92回アカデミー賞授賞式の受賞結果&授賞式で起こったことをまとめて全部お伝えします!(フロントロウ編集部)

オープニングでオスカーを皮肉る!?

 2019年に続き、2020年も"司会者不在"のまま幕を開けた第92回アカデミー賞授賞式のオープニングを飾ったのは、シンガー兼俳優のジャネール・モネイ。

 毎年2月がブラック・ヒストリー・マンスであることから、「黒人でクィアのアーティストとしてここに立って、物語を伝えられることを誇りに思います」と多様性を祝福するコメントをしたり、自身の楽曲「カム・アライヴ(Come Alive)」に合わせて、今年も女性監督が1人もノミネートされなかったことや、ノミネートされている人たちの大多数が白人であることを皮肉ったり、風刺の効いたパフォーマンスを披露。

 また、ジャネールのうしろで踊っていたバックダンサーたちが、『ミッドサマー』や『ルディ・レイ・ムーア』、『アス』など、オスカーのノミネーションから除外された作品の衣装を身にまとっていたことも大きな話題となった。

アカデミー賞公式Twitter(@TheAcademy)で観る(外部リンク)

ディカプリオが年下恋人を同伴

 1969年のロサンゼルスを舞台に、ハリウッドの光と影を描いた映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、主演男優賞にノミネートされていたレオナルド・ディカプリオが、2018年から交際しているモデルのカミラ・モローネを授賞式に同伴(外部サイト)。レッドカーペットでは別行動を取っていたが、会場の中では隣同士の席に座っていた。ちなみに、レオナルドとカミラがこういったイベントでツーショットを披露するのはこれが初めて。

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ブラピが俳優として初のオスカー受賞

 レオナルドとの初共演で話題になった映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、ブラッド・ピットが助演男優賞を受賞。2014年にプロデューサーとして一度オスカーを手にしているが、俳優として受賞するのは今回が初。自身の名前を読み上げられたブラッドは控えめにニコッと笑うと、真っ先に近くにいたレオナルドとハグをして受賞の喜びを分かち合った。

 ちなみに、受賞スピーチでは、「タランティーノは、(アメリカのトランプ政権についての)映画を作るんじゃないかなと思ってる。最終的に大人たちは正しいことをする」と政治面で揺れるアメリカについて言及したり、「これは、僕がするすべてのことを色づけてくれる子供たちのものです。心から愛しているよ」と子供たちにメッセージをおくったり、ブラピ節を炸裂させた(外部サイト)。

世界各国の『アナ雪』エルサが集結

 ディズニー映画『アナと雪の女王2』でヒロインのエルサの声を担当した世界10ヵ国のキャストが、一緒にステージに立って主題歌「イントゥ・ジ・アンノウン」のパフォーマンスを披露(外部サイト)。

 英語版でエルサを演じたイディナ・メンゼルのほか、日本からは松たか子が参加。物語で重要な役割を果たす"不思議な声"の持ち主であるノルウェー出身のシンガー、オーロラのコーラスに合わせて、総勢10名のキャストがそれぞれ英語、日本語、ポーランド語、タイ語、カスティーリャ語 、ドイツ語、ノルウェー語、ロシア語、スペイン語、デンマーク語で歌い上げた。

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エミネムがサプライズ登場

 事前に出演のウワサすら流れていなかったラッパーのエミネムが、突如、授賞式のステージに登場(外部サイト)。2002年に公開された自身の主演映画『8マイル』の主題歌で、アカデミー賞の歌曲賞も受賞した「ルーズ・ユアセルフ」を文字通りサプライズで披露して、会場から大きな拍手と歓声が沸き起こった。

ノミネートを逃した『キャッツ』をイジリ倒す

 今年のアカデミー賞で1部門もノミネートされなかったミュージカル映画『キャッツ』に出演したジェームズ・コーデンとレベル・ウィルソンが、猫の格好をしてステージに現れるや否や会場中が大爆笑。

 視覚効果賞のプレゼンターとして登場した2人は、ビジュアル・エフェクトの完成度が低いと酷評された『キャッツ』を引き合いにして、「『キャッツ』のキャストである私たちほど、質の良いビジュアル・エフェクトの発表に適している者はいません」と[自虐的にコメント](https://front-row.jp/_ct/17339368)。その後、目の前のマイクスタンドを使って2人がじゃれ合いっこをはじめると、再び会場から大きな笑いが起きた。

アカデミー賞公式Twitterで観る(@TheAcademy)(外部リンク)

カズ・ヒロ氏が2度目のオスカーを受賞

 2018年に映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した、ヘアメイクアップアーティストのカズ・ヒロ氏が、2月21日公開の映画『スキャンダル』で再び同賞に輝いた。受賞スピーチで、カズ・ヒロ氏から感謝の言葉をおくられた『スキャンダル』の主演女優シャーリーズ・セロンが、マスカラがよれるほど号泣する姿も話題に(外部サイト)。

ホアキンがオスカー初受賞で涙

 これまでに何度かアカデミー賞にノミネートされるも受賞を逃してきたホアキン・フェニックスが、バットマンの宿敵ジョーカーが誕生するまでを描いた映画『ジョーカー』で主演男優賞を受賞。

 一時期、奇行を繰り返して問題児扱いされていたホアキンは、「僕は長いこと悪い奴でした。自己中で、時に意地悪だったし、一緒に働くのが難しいやつでした。でも、この会場にいる多くの人が、僕に2度目のチャンスをくれたことに感謝しています」と言うと、続けて「そして、そういった時こそ私たちが本領を発揮できる時だと思います。つまり、お互いに助け合う時です。過去のミスを理由にお互いを抹殺するのではなく、お互いに成長するのを助け、お互いに教え合い、お互いに償うための道しるべとなる時です」と受賞スピーチで訴えた(外部サイト)。

 さらに、涙をこらえながら、自身の兄で27年前に23歳で他界したリバー・フェニックスの「愛を持って人を助けよ。その先に平和がある」という言葉をもって、スピーチを締めくくった。

ビリーがザ・ビートルズの名曲をカバー

 2020年のグラミー賞で主要4部門を総なめにして全世界に衝撃と驚きを与えた18歳のカリスマシンガー、ビリー・アイリッシュが追悼コーナー「イン・メモリアム」で、ザ・ビートルズの名曲「イエスタデイ」のカバーを披露(外部サイト)。兄で音楽プロデューサーのフィニアス・オコネルとともにステージに立ったビリーは、お得意の囁くような歌い方を封印し、フィニアスが演奏するピアノに合わせてしっとりとした歌声を聞かせた。

韓国映画『パラサイト』がオスカー総なめ

 ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』が、アカデミー賞の92年の歴史において初めて外国映画が作品賞を受賞するという快挙を達成。『パラサイト 半地下の家族』は作品賞のほかに監督賞、脚本賞、国際長編映画賞でも受賞を果たすなど、歴史に残る偉業を成し遂げた(外部サイト)。

第92回アカデミー賞、全受賞結果

作品賞
『パラサイト 半地下の家族』
監督賞
ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』
主演男優賞
ホアキン・フェニックス『ジョーカー』
主演女優賞
レネー・ゼルヴィガー『ジュディ 虹の彼方に』
助演男優賞
ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
助演女優賞
ローラ・ダ―ン『マリッジ・ストーリー』
脚色賞
タイカ・ワイティティ『ジョジョ・ラビット』
脚本賞
ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン『パラサイト 半地下の家族』
長編アニメ映画賞
『トイ・ストーリー4』
短編アニメ映画賞
『へア・ラブ<原題>』
撮影賞
ロジャー・ディーキンス『1917 命をかけた伝令』
衣装デザイン賞
ジャクリーン・デュラン『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
長編ドキュメンタリー賞
『アメリカン・ファクトリー』
短編ドキュメンタリー賞
『ラーニング・トゥ・スケートボード・イン・ア・ウォーゾーン(イフ・ユー・アー・ア・ガール<原題>)』
短編実写映画賞
『向かいの窓』
編集賞
『フォードvsフェラーリ』
外国語映画賞
『パラサイト 半地下の家族』(韓国)
メイク・ヘアスタイリング賞
『スキャンダル』
作曲賞
ヒルドゥル・グーナドッティル『ジョーカー』
歌曲賞
「(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン」『ロケットマン』
美術賞
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
音響編集賞
『フォードvsフェラーリ』
録音賞
『1917 命をかけた伝令』
視覚効果賞
『1917 命をかけた伝令』

(フロントロウ編集部)

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アカデミー賞授賞式は2月10日午前10時(日本時間)

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