掲載期間:2019年1月17日~3月20日

第91回2019年アカデミー賞特集

オバマ前大統領も認めた『万引き家族』にアカデミー賞候補の可能性

『万引き家族』に世界最高峰のアカデミー賞候補への期待が高まっています。

映画界最大の祭典のアカデミー賞は、映画人が憧れる夢の舞台。そんなステージに日本映画が賞レース争いに割って入る勢いを見せています。昨年12月に映画芸術科学アカデミーが発表した外国語映画賞の最終候補作リスト(9作品)に残り、『万引き家族』はアカデミー賞のノミネート対象となる権利を獲得しました。

(C) 2018『万引き家族』 製作委員会

オスカーの前哨戦とされるゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞でもノミネートされ、米映画批評サイト「Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)」では99%(1月11日時点)の高評価を受けています。また、バラク・オバマ前アメリカ大統領が公開した「2018年のお気に入り映画」に日本映画として唯一選出されたとの報道もありました。是枝裕和監督が描いた物語は、映画の本場アメリカでも絶賛されているのです。

『万引き家族』が海外で高い評価を勝ち得ているのは、「カンヌ最高賞」の影響力が大きいといえるでしょう。昨年5月、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルム・ドールを受賞しました。1997年の『うなぎ』(今村昌平監督)以来、21年ぶりの快挙に日本映画界が沸き返ったことは記憶に新しいところです。家族と社会のあり方を問う是枝監督の最高傑作は、45億円の興行収入をたたき出す大ヒットを記録して、現在も全国各地で上映が続いています。

是枝監督『万引き家族』約9分のスタンディングオベーション

「カンヌ受賞作」がアカデミー賞の有力作になるとは限りませんが、過去10年でパルム・ドール受賞作は50%の確率でアカデミー賞のノミネートを勝ち取っています。じつに10本のうち5本がノミネートされ、そのうち1本(2012年『愛、アムール』)が外国語映画賞で受賞した実績を残しているのです。

(C) 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinema - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk

日本代表の『万引き家族』が争う強力なライバル作品の存在も忘れてはいけません。外国語映画賞の大本命といわれているのが、『ゼロ・グラビティ』(2013年)で知られるアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』(メキシコ)です。第75回ヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞し、ゴールデン・グローブ賞の栄冠も手にした作品です。さらに、第34回サンダンス映画祭観客賞受賞作の『THE GUILTY/ギルティ』(デンマーク)や韓国映画で初のノミネートを目指す『バーニング 劇場版』も最終候補の座を虎視眈々と狙っています。

(C) 2018 PinehouseFilm Co.

今回、『万引き家族』が外国語映画賞でノミネートされれば、本木雅弘主演、滝田洋二郎監督の『おくりびと』(2008年)以来。「日本代表の家族」は世界中から集まった87作品の中から最終候補の5作に残れるのでしょうか。注目のノミネート発表は1月22日(火)に迫っています。

Yahoo!映画では、アカデミー賞のノミネーションが発表される1月22日(火)深夜に全部門の候補一覧を公開予定。

■記事内で紹介した作品

記事:Yahoo!映画

その他の今年の見どころ記事

今年の見どころをもっと見る

アカデミー賞授賞式は2月25日午前10時(日本時間)

Yahoo!映画の公式ツイッターのフォローで、ノミネート発表・受賞発表リアルタイムで速報投稿予定!

フォトギャラリー

無料の名作映画

アカデミー賞過去受賞・ノミネート作品の名作映画

ニュース・結果速報