掲載期間:2019年1月17日~3月20日

第91回2019年アカデミー賞特集

史上空前の大混戦のアカデミー賞をノミネート直後に最速予想

1月22日、アメリカ映画の祭典「第91回アカデミー賞」のノミネーションが発表されました。日本からは、是枝裕和監督の『万引き家族』が外国語映画賞でノミネートされ、長編アニメ映画賞では細田守監督の『未来のミライ』もスタジオジブリ以外のアニメで初めて候補入り。2月25日(日本時間)に開かれる授賞式では、どんなドラマが待ち受けているのか、大混戦の賞レースの行方を大胆予想しました。

<作品賞>
◎『グリーンブック』
〇『ROMA/ローマ』
☆『ボヘミアン・ラプソディ』

最重要の作品賞が最も予想が難しい部門です。前哨戦のゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)で、『アリー/ スター誕生』が『ボヘミアン・ラプソディ』に敗れる大波乱が起きました。そんななか『グリーンブック』が全米製作者組合賞の作品賞を受賞し、賞レース争いで一歩リードしています。対抗馬は最多10部門でノミネートされた全編モノクロの『ROMA/ローマ』。史上まれにみる大混戦の作品賞は、最後の最後までもつれそうな予感がプンプンしています。

(C) 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO.

<監督賞>
◎アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』
〇ヨルゴス・ランティモス『女王陛下のお気に入り』
☆スパイク・リー『ブラック・クランズマン』

2度目の栄冠に輝くのか、それともギリシャの鬼才が初受賞を果たすのか。『ゼロ・グラビティ』(2013年)で監督賞受賞歴のあるアルフォンソ・キュアロンが『ROMA/ローマ』で再びオスカー像を手にしそうな勢いです。対抗馬は『女王陛下のお気に入り』を手がけたヨルゴス・ランティモス。18世紀初頭のイングランドを舞台にした宮廷ドラマで、アン女王を巡る女たちの複雑な関係を見事に描きました。スパイク・リーは意外なことに監督賞では初ノミネート。デンゼル・ワシントンの息子ジョン・デヴィッド・ワシントンが主演を務めた『ブラック・クランズマン』で栄冠を手にしたら劇的な展開?

(C) 2018 FOCUS FEATURES LLC

<主演男優賞>
◎ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』
〇クリスチャン・ベイル『バイス』
☆ブラッドリー・クーパー『アリー/ スター誕生』

主演男優賞はフレディ・マーキュリーvs.チェイニー副大統領。前哨戦のゴールデン・グローブ賞では、『ボヘミアン・ラプソディ』で伝説のロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックがドラマ部門で受賞。一方のミュージカル/コメディー部門では、激変ぶりが話題となった『バイス』のクリスチャン・ベイルが獲得。チェイニー副大統領役で、ベイルも2度目のオスカーに向けて強烈なインパクトを残しました。監督賞で落選した『アリー/ スター誕生』のブラッドリー・クーパーに同情票が集まる可能性も。

(C) 2018 Twentieth Century Fox

<主演女優賞>
◎グレン・クローズ『天才作家の妻 -40年目の真実-』
〇レディー・ガガ『アリー/ スター誕生』
☆オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』

主演女優賞は三つ巴の死闘が繰り広げられそうです。現時点(1月22日現在)では、ゴールデン・グローブ賞で、レディー・ガガを負かしたグレン・クローズが一歩リードしています。7度目のノミネートとなった『天才作家の妻 -40年目の真実-』で、クローズは悲願のオスカー女優へと駆け上がりたい? 初主演作品でノミネートの座を勝ち取った世界の歌姫は、確実視されている歌曲賞の受賞だけでは満足しないはず。そんな2人以上に注目の存在は、オリヴィア・コールマン。『女王陛下のお気に入り』で演じたアン女王役で強烈なインパクトを残しました。授賞式のヒロインの行方は最後まで目が離せません。

(C) META FILM LONDON LIMITED 2017

<助演男優賞>
◎マハーシャラ・アリ『グリーンブック』
〇サム・エリオット『アリー/ スター誕生』
☆サム・ロックウェル『バイス』

『ムーンライト』(2017年)で助演男優賞の受賞経験があるマハーシャラ・アリが、この部門の本命です。それでも、想定外も探っておくべきでしょう。イチ押しは、74歳にして初ノミネートのベテラン俳優サム・エリオットです。『アリー/ スター誕生』で、ブラッドリー・クーパー演じるジャクソンの兄ボビー役で入魂の演技を披露しました。また、2年連続で助演男優賞の制覇を狙うサム・ロックウェルも要注目の存在としてリストアップしておきます。

(C) 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

<助演女優賞>
◎エマ・ストーン『女王陛下のお気に入り』
〇レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』
☆エイミー・アダムス『バイス』

多くのメディアの下馬評は『ビール・ストリートの恋人たち』で、主人公の母親を力強く熱演したレジーナ・キングが最有力として挙げられています。しかし、作品における存在感では『女王陛下のお気に入り』で、新入りの召使いアビゲイルを演じたエマ・ストーンも負けてはいないでしょう。そして、過去5度ノミネートの実力派女優エイミー・アダムスは、意外にも受賞歴がないため、虎視眈々とオスカー像を狙っている?

(C) 2018 Twentieth Century Fox

<外国語映画賞>
◎『万引き家族』(日本)
〇『ROMA/ローマ』(メキシコ)
☆『COLD WAR あの歌、2つの心』(ポーランド)

是枝裕和監督の『万引き家族』が日本映画としては『おくりびと』以来、10年ぶりにノミネートされるも、大本命の『ROMA/ローマ』が賞レース争いで一歩も二歩もリードしています。前哨戦のゴールデン・グローブ賞などでも、『ROMA/ローマ』との戦いに敗れている日本代表の家族ですが、可能性がないとは言い切れません。『ROMA/ローマ』が作品賞とダブルノミネートされたため、票の行方に変化が起こることも考えられそうです。もし、『ROMA/ローマ』への票が作品賞に一極集中した場合は、そのほか4作品にもオスカーの扉が開くことも十分考えられます。

(C) 2018『万引き家族』 製作委員会

<長編アニメ映画賞>
◎『スパイダーマン:スパイダーバース』
〇『インクレディブル・ファミリー』
☆『未来のミライ』

『スパイダーマン:スパイダーバース』と『インクレディブル・ファミリー』の対決になりそうです。昨年12月に全米で公開された『スパイダーマン:スパイダーバース』は、スパイダーマン映画の史上最高傑作との呼び声も聞こえてきます。一方の『Mr.インクレディブル』(2004年)の続編は、アニメ映画の記録を塗り替えた史上最大のヒット作品。細田守監督の日本アニメ『未来のミライ』がスタジオジプリ以外では初の候補となりましたが、今回ばかりはライバルが強力すぎます......。

記事:Yahoo!映画

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アカデミー賞授賞式は2月25日午前10時(日本時間)

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