掲載期間:2019年1月17日~3月20日

第91回2019年アカデミー賞特集

日本人ただ一人のオスカー女優は?日本人のアカデミー賞受賞歴

2月25日(日本時間)に開かれる映画の祭典「第91回アカデミー賞」。今年は日本作品の『万引き家族』と『未来のミライ』がノミネートされていることもあり、例年以上に注目度が高い授賞式です。そこで、日本人や日本作品がオスカー像を手にした歴史を振り返ります。

■主な受賞歴

第24回(1951年度)黒澤明『羅生門』 名誉賞
第27回(1954年度)衣笠貞之助『地獄門』 名誉賞
第27回(1954年度)和田三造『地獄門』 衣装デザイン(カラー)賞
第28回(1955年度)稲垣浩『宮本武蔵』名誉賞
第30回(1957年度)ミヨシ梅木(ナンシー梅木)『サヨナラ』 助演女優賞
第48回(1975年度)黒澤明『デルス・ウザーラ』 外国語映画賞
第58回(1985年度)ワダエミ『乱』 衣装デザイン賞
第60回(1987年度)坂本龍一『ラストエンペラー』 作曲賞
第62回(1989年度)黒澤明 名誉賞
第65回(1992年度)石岡瑛子『ドラキュラ』 衣装デザイン賞
第71回(1998年度)伊比恵子『パーソナルズ 黄昏のロマンス』 短編ドキュメンタリー賞
第75回(2002年度)宮崎駿『千と千尋の神隠し』 長編アニメ映画賞
第81回(2008年度)滝田洋二郎『おくりびと』 外国語映画賞
第81回(2008年度)加藤久仁生『つみきのいえ』 短編アニメ映画賞
第87回(2014年度)宮崎駿 名誉賞
第90回(2017年度)辻一弘『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』メイクアップ&ヘアスタイリング賞

Warner Bros. Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

■日本人唯一のアカデミー賞女優

世界最高峰の映画賞を手にした日本人女優を知っていますか? いまから60年以上前に助演女優賞を受賞した日本人がいるのです。その名はミヨシ梅木。日本ではナンシー梅木という芸名で知られています。1957年の『サヨナラ』で、アメリカ人の夫を献身的に支える日本人女性を好演して、アジア人初のアカデミー賞を獲得しました。しかし、華々しいキャリアを歩んだ彼女は、1972年に女優業を引退。晩年は表舞台には姿を見せることなく、2007年に78歳で亡くなりました。その後は、国際的に活躍する日本人俳優も出現しましたが、アカデミー賞とは縁がない状態が続いています。近年では渡辺謙が『ラスト サムライ』(2003年)で助演男優賞候補に入り、菊地凛子も『バベル』(2006年)で、およそ50年ぶりにノミネートされた日本人女優になりました。遠くない将来に、日本人俳優が再びオスカー像を手にする日は訪れるのでしょうか。

Kobal/SummitEntertainment/TheKobalCollection/WireImage.com

■アカデミー賞に刻まれる「世界のクロサワ」

「黒澤明」の名前を映画の都で知らない者はいないでしょう。ハリウッドに大きな影響を与えた偉大な監督だけに、アメリカ映画界最高の栄誉とされる映画賞は複数回受賞しています。第24回には『羅生門』(1950年)で外国語映画賞にあたる名誉賞を受賞。第48回でも『デルス・ウザーラ』(1975年)で外国語映画賞を獲得しました。第58回には『乱』(1985年)で監督賞にノミネートされ、その年の授賞式ではビリー・ワイルダー監督、ジョン・ヒューストン監督とともに作品賞のプレゼンターも務めました。そして、1990年に『スター・ウォーズ』シリーズのジョージ・ルーカス監督とスティーヴン・スピルバーグ監督から長年の功績をたたえる名誉賞が贈られました。このように、世界の映画史に燦然(さんぜん)と輝く映画監督のひとりとして、「黒澤明」の名前はアカデミー賞に刻まれています。

写真:Shutterstock/アフロ

■日本アニメを世界に広めた宮崎駿監督

日本アニメの巨匠もオスカー像を手にしています。宮崎駿監督は、2003年に日本でも歴代興行収入第一位の大ヒットを記録した『千と千尋の神隠し』で長編アニメ映画賞を獲得しました。その後は『ハウルの動く城』(2004年)と『風立ちぬ』(2013年)でも候補入り。2014年には宮崎駿監督にも黒澤明監督以来24年ぶり2人目となる名誉賞が授与されました。また、スタジオジプリ作品はアカデミー賞の常連としても知られ、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』(2013年)、米林宏昌監督の『思い出のマーニー』(2014年)、『レッドタートル ある島の物語』(2016年)といった宮崎作品以外でも候補に選ばれた実績があります。ジプリ作品以外で、今年の長編アニメ映画賞に細田守監督の『未来のミライ』が候補に選ばれたことは、日本アニメ界に大きな希望を灯したといえるでしょう。

写真:ロイター/アフロ

■アカデミー賞に挑む日本作品

俳優や監督以外でも、これまで多くの日本人がアカデミー賞の栄冠に輝いています。黒澤明作品では、ワダエミが『乱』で衣装デザイン賞を獲得。1988年には作品賞をはじめ9部門を総なめにした『ラスト・エンペラー』で、世界的な音楽家の坂本龍一が作曲賞を受賞しました。また、2009年には滝田洋二郎監督、本木雅弘主演の『おくりびと』が外国語映画賞を受賞する番狂わせに日本中が歓喜に包まれました。昨年は辻一弘が名優ゲイリー・オールドマンの特殊メイクを手がけて、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞したことも記憶に新しいところです。そして、今年は『万引き家族』が『おくりびと』以来10年ぶりとなる外国語映画賞でノミネートされています。さらに、長編アニメ映画賞でも『未来のミライ』がスタジオジブリ作品以外では初となる候補入りを果たしました。日本映画の快挙に期待に胸をふくらませながら、2月25日(日本時間)の授賞式を待ちましょう。

『万引き家族』
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『未来のミライ』
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記事:Yahoo!映画

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アカデミー賞授賞式は2月25日午前10時(日本時間)

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