掲載期間:2019年1月17日~3月20日

第91回2019年アカデミー賞特集

「世界の是枝監督」として再挑戦?2020年アカデミー賞予測

世界最高峰の映画の祭典「第91回アカデミー賞」は『グリーンブック』の作品賞受賞で幕を閉じました。しかし、来年の賞レースは早くも動き出しています。大物監督の期待の新作に注目が集まっているようです。今年の熱気が冷めやらぬうちに、「第92回アカデミー賞」をにぎわせる作品を紹介します。

Phil McCarten / cA.M.P.A.S.

■ハリウッド黄金コンビで映画界の頂点へ

Netflixがハリウッドの黄金コンビでリベンジを狙います。今年の作品賞で最有力の呼び声が高かった『ROMA/ローマ』は、動画配信サービスのNetflixオリジナル作品。この配信作品は、監督賞など3部門を受賞しましたが、『グリーンブック』に作品賞を奪われ、最高の栄誉を獲得する夢は持ち越しとなりました。しかし、Netflixは超強力作品で復讐を誓います。マーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロが、『カジノ』(1995年)以来23年ぶりにタッグを組んだ『ジ・アイリッシュマン(原題)』が控えているからです。巨匠と名優が組む題材はギャング映画。共演にはアル・パチーノ、ジョー・ペシといった豪華な面々が顔をそろえます。ハリウッド屈指のコンビが、Netflixに史上初の快挙をもたらすかもしれません。『ジ・アイリッシュマン(原題)』は2019年配信予定。

写真:Splash/アフロ

■レオ&ブラピ共演作で鬼才が悲願達成?

クエンティン・タランティーノ監督の最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(原題)』に熱い視線が注がれています。『ヘイトフル・エイト』(2015年)以来4年ぶりの新作は、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの共演が大きな話題です。また、ティム・ロス、マイケル・マドセンといったタランティーノ作品の常連俳優も出演予定。カルト教団指導者のチャールズ・マンソンが、ハリウッド女優を殺害した1969年の事件が題材となっているとか。また、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたマーゴット・ロビーが、殺害された女優シャロン・テートを演じるようです。タランティーノ監督はアカデミー賞脚本賞を『パルプ・フィクション』などで受賞していますが、監督賞や作品賞ではノミネート止まりに終わっています。ディカプリオ&ブラピのスター共演作で悲願達成なるか注目です。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(原題)』の全米公開は7月26日、日本公開は未定。

写真:Shutterstock/アフロ

■是枝裕和監督が2年連続でオスカー挑戦?

「世界の是枝」として、アカデミー賞に帰ってくる? 『万引き家族』で今年の外国語映画賞にノミネートされた是枝裕和監督の新作が、世界の映画祭で再び脚光を浴びるかもしれません。最新作は日仏合作の『La Verite(仏題・仮)』。世界最大級の映画データベースサイト「IMDb」では、来年のアカデミー賞候補作の一本に挙げられています。フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴが主演を務め、オスカー女優のジュリエット・ビノシュやイーサン・ホークらが日本を代表する監督の下に結集しました。物語は是枝監督が描き続けてきた「家族」がテーマとのこと。今年は大本命『ROMA/ローマ』の前に惜しくも受賞を逃しましたが、2年連続でアカデミー賞の大舞台に立つ可能性も? 『La Verite(仏題・仮)』は2019年公開予定。

■クイーン旋風の次はエルトン・ジョン?

フレディ・マーキュリーの次はエルトン・ジョン? クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』で主演男優賞を獲得したラミ・マレックは、オスカー獲得で一躍スターへと駆け上がりました。音楽伝記映画がブームの中、今年公開されるのが『ロケットマン(原題)』。ダイアナ元英皇太子妃にささげた「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」などで知られる歌手エルトン・ジョンの若き日を描くミュージカル作品です。『キングスマン』シリーズのタロン・エガートンが、エルトン・ジョンを演じます。奇抜な衣装に身をつつんだ姿を見る限り、なりきり具合も半端なさそう。実在の人物は高確率でアカデミー賞の栄冠に輝くのは周知の事実だけに、来年はエルトン・ジョン旋風が起きるかも? 『ロケットマン(原題)』の全米公開は5月31日、日本は今秋公開予定。

写真:Splash/アフロ

■人気アニメシリーズに名作小説の再映画化も

あの人気シリーズの最新作も控えています。ディズニー/ピクサーの『トイ・ストーリー4』(全米公開は6月21日、日本は7月12日公開予定)は、長編アニメ映画賞の有力作に当然なるでしょう。前作『トイ・ストーリー3』(2010年)は、長編アニメ映画賞を獲得し、作品賞でもノミネートされた実績があります。『スパイダーマン:スパイダーバース』に奪われた「指定席」をディズニーは『トイ・ストーリー4』で奪回する? 名作小説「若草物語」の再映画化にも話題が集まりそう。『リトル・ウーマン(原題)』のメガホンを取るのは、『レディ・バード』(2017年)でアカデミー賞5部門にノミネートされたグレタ・ガーウィグ監督。出演者もシアーシャ・ローナン、エマ・ストーン、ティモシー・シャラメといった旬な俳優が勢ぞろい。オスカーへの期待が高まるクリスマスシーズンの12月に全米公開予定。また、ニコール・キッドマンが出演するピューリッツァー賞の小説を映画化した『ゴールドフィンチ(原題)』も注目作としてリストアップしておきます。

写真:Splash/アフロ

このように映画界を代表する巨匠やスターの作品が、目論見通りにいけば、来年のアカデミー賞をにぎわせているかもしれません。しかし、ハリウッドでは公開延期や内容変更といったハプニングが起きるのは日常茶飯事です。そんな荒波を乗り越えて、2020年の賞レースを順調に歩み、映画界最高の夢舞台にたどり着くことを期待しましょう。

記事:Yahoo!映画

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